転職

本社が外国にあるからか、ため息をつきたくなるような方針の提示というのが、よくある。

その先はガケだぞ? なぜみんな頭に血が上ってにっちもさっちもな指揮官の尻を追う?

... と思ってその話にのるのはやめようと転職を考えることがよくある。だけれどそれと同時に中島敦山月記のことを思い出す。

山月記

山月記

 

己の珠に非ざることを惧れるが故に敢えて刻苦して磨こうともせず、又、己の珠なるべきを半ば信ずるが故に碌々として瓦に伍することも出来なかった。

たぶんそのまま会社にいつづけることはこういうことなのだと。それでいいのかと。だけど李徴はこの後、どうなった?

これは呪いなのかも。これのせいで身動きができなくなっているのかも。

今のところの結論は、そもそも話に "のる" という考え方を捨てることだと思っている。与えられた環境を受け入れ、湧き上がる不満を糧にしてやっていく。つまり、誰もが自明としながらも理由をしらない妙な動作とか、誰もがやった方がいいと思っているのに誰もやらないこととか、だれもが意味がないと思っているのに、妙に気になることとか、そういう部分をつっついていく。

ちゃんとやることはやっている(チケットとか)が、チームで浮き始めるのが難点ではある。また変なこと言い出したぞとか思われている空気が漂う...つらい...

これを続けていくと、いつのまにかある範囲を飛び出していることが多く、ほとんどスカだがホームランもあるし、転職やチーム移籍のきっかけだったことがある。

不満ドリブンな転職は不満ドリブンな離職なので、どの会社も嫌がる。フリーも似たようなものだと思う。

どんなモチベーションも不満に裏打ちされていると思うので、今のところ、これがベストな不満解消法かなとおもっている。