途中から読むのが好き

漫画を途中から読むのが好きだ。小学生の頃キン肉マンが流行っていて、単行本で追っかけていたんだけれど、近所のコインランドリーにあるボロボロの少年ジャンプの方が話は先に進んでいて、それを読んだ時、キン肉マンはどういうわけか、腕が切断されていて、変なお面をかぶった医者が結合手術することになっていた。次の日には試合なのに。もはや何が何やらでかなり興奮した記憶がある。それは夢の超人タッグトーナメントの一場面で、変なお面の医者はドクターボンベだったと思う。

自分の知っていることから少し離れたことをチラつかされると、それを関連づけようとするのか、脳が興奮するみたいだ。

だからからか、映画の予告編も好きだ。エヴァンゲリオンの最初の劇場版の予告編が、たしかテレビ東京の深夜の一気再放送みたいなやつの後だったとおもうけれど、例によってコンテ絵とト書きとセリフの洪水でベートーヴェンと合わせたそれはかなりもう興奮した。ビデオをコマ送りして書いてあることを読んだりしたし、色々考えたり、文を書きなぐったりした。

時々、小説も変なところからつまみ読みしたりする。最近読んだ愛と幻想のファシズムもそんな風に読んで、ウィキペディアもよんで、筋も結末もだいたわかって、しばらくほっておいて、最初から順番に読んだ。面白かった。

最近流行りの鬼滅の刃も、なんとなく 16 と 17 巻から買ってみて読んでいる。よくわからないが、みんな必死で良いと感じた。ただ、子供らは最初から読みたいらしく、嫌がられている。次は 8 巻を買おうと思う。