リモートワーク

どうもリモートワークが「よいこと」とされていることが気になっている。

感染対策だということは理解している。通勤は回避できるし、朝ゆっくりできる。いいことづくめな感じだ。だけどアプリ一つ起動するだけで、自宅でのプライベートなコンテキストから仕事に簡単にスイッチできるというのは、相当侵食されているとも言えるんじゃないかと思う。

その状況に対する防衛反応だと思うんだけれど、以前は自分の中で仕事と趣味の境界は曖昧だったのが、在宅勤務が常態化することで、逆に仕事と趣味の境界が濃くなった気がする。自分の中で仕事は「労働」という色が濃くなった。お金を稼ぐために働いているということを意識して必要以上に仕事のことを考えないようにした。毎年有給休暇はオーバーフローしていたけれど、去年もらった有給休暇は全部使った(会社では有給消化率が例年より悪かったそうで、年末の駆け込み有給消化が目立った。理解できないことの一つだ)

SNS で世界がつながることでより分断が深まったように、リモートワークで家で仕事ができるようになり、人生と労働がぱっくりと別れた気がする。

職場での雑談も飲み会も消え去ってしまい、オンラインで擬似的にそれを実現しているのに何回か参加もしてみたが、僕の結論としては無理筋だと思う。労働にこだわってもこれ以上何もないだろう。