中田兼介『クモのイト』感想

クモのイト

クモのイト

 

クモにまつわるいろんな話を紹介してくれるんですが、正直一番衝撃だったのは、「ハチが進化してアリになった」というクモとは関係のないことがらでした... なんとなくアリよりもハチの方が、空を飛ぶし、はちみつはうまいし、刺されるとすごく痛いし、黄色くてアリの方が地味だしで、ハチの方が生物として上位にいる...というか全く別の生き物だというような思い込みがあったんですが、見事に吹っ飛びました。

よく考えたら羽アリという状態もあるし、女王もいるし、空飛ぶよりも地面の方が餌が多くね?と思うし、数もたぶんアリの方が多そうだから、アリの方がすごいのかもしれん?

せっかくなので、クモについて書くと、本当にバカバカしいんだけれど、クモにもオスメスがいるっていう、むちゃくちゃ当たり前のことについてハッとさせられました。あの風体なので、エイリアンの親戚か何かだと思っていた節があるんですね、どうも。

玄関の掃除をしている時にクモを見かけると、動きや足なんかが妙に親しみを覚えるようになりました。共に地球に暮らす隣人なのだよなあと、ほっこりしました。

あと本文で紹介されていた「スパイダー・パニック」は面白かったです。

スパイダー・パニック (字幕版)
 

アメリカの多分内陸部の田舎の方で巨大化したクモが暴れまくるという、気を抜いて見られる映画ですが、久しぶりにこういうシンプルな映画見て新鮮でした。