「人形の国」の感想
人形の国の新刊を読みました。
作者の前作の... 何だっけ、何とかの騎士、あの時にロボットものやるんだという意気込みがあったけれど、それがだんだんと怪獣ものになってきたのは興味深かった、そうそうシドニアね。
それが今回、そうか仮面ライダーなんだと、面白いと思いましたよ。
例によって3巻ぐらいから読み始めたんですが、ぐっときたのは、主人公のエスローと敵のフューマ(馬に乗っている)が鎧化という変身した姿で向かい合い、
フューマ 「我々の基本理念は人類の救済であって、人間同士が戦うことではない」
フューマ 「無益な殺し合いはやめてともに正しい道を進もう」
エスロー 「救済!?」
エスロー 「俺の国にやったことが救済だと!」
エスロー 「馬鹿なのかお前?」
というシーンと続く、
エスロー 「地底側と地表側のどっちが正しいなんて関係ない」
エスロー 「帝国は俺の故郷や他にも多くの近隣諸国を蹂躙した」
エスロー 「お前らに協力するわけないだろ」
という感じで戦闘が始まる... というのに完全に久しぶりにやられた。これを仮面の姿で無表情に言い合うというそのギャップ... BLAME! やシドニアではこういう人間同士の対立軸ってなかった気がしていて(シドニアはそうでもないかも)、それが弐瓶勉的に妙に新鮮な感じがした... というか人間くささを感じた。