レビュー:安倍vs.プーチン 日ロ交渉はなぜ行き詰まったのか?

結構面白かったんですが、メルカリに出してもちっとも売れないので、レビューを書こうと思います。安くしているんで、買って!

北方領土問題って人によっては結構センシティブな話だと思うので、変なことを書くと怒られそうな気がしますが、素人なのでそこはご容赦を。素人っていうか、全然知りません...

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そもそも興味を持ったのは、ニュースやなにやらでさらっと当時の安倍総理がロシアとのことでどうも、へんなはっきりしないこといっているよなと感じてからです。で昔そういえば佐藤優国家の罠を読んだことを思い出して、そういえばあの北の辺りってどうなってんだとおもったことからです。 国家の罠も覚えていることは検察の激詰めぐらいでこえええとおもったぐらいで。

ざっくりいうと、今プーチン的には、「まずは WWII の平和条約を結んでからで、そのあと島のことを話すのはまあわからんでもない」という態度で、「島は返すっていうのは主権を渡すってわけじゃあないんだよ?」みたいなことを言っている。それから「島渡すとおまえらアメリカの基地つくるかもしれんじゃん?」「いやいやいやそんなことは」「だって沖縄でいいなりじゃん?住民反対してんのに、それってそういうことじゃんか?」

みたいな感じのところを安倍さんは何度も会談して、一度はオバマさんにプーチンに会うんじゃねえよ?って詰められているのに、「いや、会うから」みたいにして会談して、「お、アメリカへこへこじゃない感じじゃん?」みたいなこともあったのに、どうもうまく行ってない。4島はちょっとあれだからやっぱ前みたいに2島でいくか、みたいな感じだったんでしょうか、それなのに、「知らんな」みたいにして、プーチン氏は憲法変えて長いこと権力握れるようにして、しかも島も返さんぞみたいなことも憲法にのせて、石碑もつくって島に置いた。

ああ... もうこれどうしようもないんじゃ...

サンフランシスコ平和条約で千島列島は返しまっせ、となっているけれど、その当時のソ連は条約締結してない。千島列島に択捉とか含まれるかというと、どうもその当時は含まれるという認識っぽかったけれども、今の外務省は北方 4 島は千島列島に含まれてねえから!という立場です。

なんかもうぐっちゃぐちゃで、これは大変ですよ。

僕は会社の業務で OSS のコントリビュートをしたことがあって、コントリビュートっていうのは、プロポーザルを書いて、レビューに参加して、相手を説き伏せて、妥協点を見つけ、話し合い(僕は英会話ができないのでほとんどしない)、コードを書いて、テストも書いて、push して pull request を送って、相手に approved されるまでつめまくり、そんでマージされたら、リリースいつなんだ、俺んとこはいつじゃないと困る、とかそういうことを外国の人相手にやるわけですが、ものすごく疲弊します。そういう部分で関係者に感情移入しました。外国の人ってわからんのよ、本当に...

この本で、あ、おもしろ... と思ったのは、最後の方の「想像力をたくましくしてみよう」みたいなところで、2 島返還で、のこりの2島で経済を仲良くやって行こう案という想定で、今後どうなっていくか... みたいなバッドエンドチックで、うわ... ありそう... とおもったところです。

一つの島に二つの国の人が暮らしている、という想定で治安とか法律とか経済とかどうすんだよっていうののケーススタディとか、まじめにがっつりやるなら相当おもしろいんじゃないだろうか... 大国に挟まれた小国がどうやって国家をやっていくのかっていうのは、東欧諸国にも学べることがありそうだし、なんかちょっと視野が広まった気がします。

大変だな... と思うけれど、個人的にはこういうぐちゃぐちゃしたものが好きなので、そういうのが好きな人にはおすすめです。あとここに書いたことは間違えていることもあると思うんで、それはご容赦ください。参考にしちゃダメですよ。では!