Make a dent in the universe
twitter 見てたら流れてきた。
ソフトウェア業界には、私のように、数学が得意で、プログラミングが三度の飯より好きで、新しいことを勉強することが全く苦にならない人が何万人もいるのです。好きでもない人が戦える業界ではないのです。 https://t.co/J4V5j3hrdG
— Satoshi Nakajima (@snakajima) 2020年7月16日
虚を突かれた。プログラミングが好きっていうのはどういうことなのか。わからない。わからなくなっている。
ここ最近、何かと何かを掛け合わせて新しいものを見出すことや、既存のものの境界を超えることとか、そのような、コードをあまり書かないプログラミング風味なことをしてきた。昔から不具合のデバッグにかこつけて自分の縄張りではない領域に踏み込み、調べて担当者に質問をぶつけたりしていろんなものを得てきた。書ける分野が広まり、意識できることが増えた。なのでそういう越境や未知の領域の探索は大好きなのだが、いかんせんプログラミングが三度の飯より好きかと言われると、どうも違う気がしている。
プログラミングをする時はどうも後ろめたい。たぶん新卒のころのこの国のこの業界のプログラミングに対する態度、そんなものは下請けにやらせておけ的な意識をどうもモロにかぶっているのだと思う。
もともとプログラミングやったことなくて、なんだか面白そうと思って入ってきた業界で、最初に配属されたところで言われたのは、プログラミングなんてできて当たり前なんだ、仕事なんだからみたいなことだ。言わんとすることはわかる。お客さんの立場からしてもそうだろう。だが、そのときに、ああ、プログラミングを面白がるのはダメなんだという、どうも呪い的なものをかけられた気がする。
そして別の会社に入った時は、プログラミングが大好きな人ばかりがいて、僕もちゃんとプログラミングが好きになれるかなと思ったけれど、困ったことにそういう人たちの粗が見えるぐらいの力がついていて、ひいてしまった。とはいえ、その力は、世の中には自分よりもすごくできる人がいることもわかるぐらいのものでもある。中途半端だ。たぶん日頃からそんなぬるま湯の状態から誰かに助けてもらいたいなと思っていたから、冒頭の tweet が目についたんだと思う。
なんとなく思うのは、今までの人生で仕事のプログラムしか書いてないので、個人的な嗜好が育っていないんじゃないかと思う。なので、自分の中でクローズドで、決して github や twitter で晒さず、手を広げず、無理のない範囲で毎日コツコツと、好きを育てていくことなんじゃないかと思う。それこそ地面にただ丸い穴を掘るぐらいの愚直さで。